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2007.05.14 Monday | - | - | - |
■手放せないサーフストーリー「波乗りの島」
私がどうしても手放せないサーフストーリがある。

例えば、出張が続き、仕事が詰まって息苦しい、まったく海に行けてない、
そんなイライラをスッと落ち着けてくれる清涼剤、そしていつ読んでも、
終わらない夏にいざなってくれる、それが、片岡義男の著書【波乗りの島】だ。


かなり昔に古本屋で手に入れた本で、表紙がボロボロになった今でも、
私の愛読書となっており、たえず出張カバンに忍ばせる1冊。
1980年に発行された【波乗りの島】は、ハワイを舞台にした6つのサーフストーリーと、当時の町並み、ビーチ、ビッグウェイブに立ち向かうサーファーの姿など印象的な写真11点がまとめられている。

表紙をひらくと、読み手は、まずこのハワイの美しい情景を目の当たりにし、遠くハワイに思いを馳せたあと、著者のサーフストーリーに導かれる。


そして肝心のサーフストーリーは、まず表紙開いた折り返しの文章。


真冬のアリューシャンに嵐が吹き荒れます。
その嵐で生まれた波は、巨大なうねりとなって太平洋を渡り、
ハワイ諸島に到達します。



短いこの文章に、はるか遠く真冬の嵐が生み出したうねりが、温暖なハワイにすばらしいうねりをもたらす素晴らしい波のイメージが私の脳裏に焼き付けられました。


そして「アイランド・スタイル」というストーリーでは、

岬の先端からその沖合い100メートルほどのあいだに、
湾の入り口を南の岬から北の岬までぴったりとふさぐように、
数百メートルの長さの直線のうねり波が五本、
おたがいに距離を置きあい、
沖から順に盛り上がった。



や、

夜の南太平洋をうねってきて、
ついに乗りあげた浅瀬のうえで、
夜空にむかい限度いっぱいまでせりあがりきった波は、
前方の空間へアーチのように張り出してゆく。



など、なんども繰り返される波の営みの様子や、チューブが出来上がっていく様など、全編に渡ってサーファーを刺激する波の様子が、著者の創造力で豊かに表現されている。


また、6つのサーフストーリーにちりばめられたハワイの情景と、そこで生きるサーファーたちの姿には、文章を通して生暖かい息遣いを感じる気がするほど物語に引き込まれてしまう。


海がすぐ近くにあるわけでもなく、また頻繁に行けるほど恵まれた環境ではないサーファーが、いつも波やサーフィンを身近に感じることが出来る方法は、良質のサーフストーリーに出会うことで、それによって満たされる部分もあると私は思う。


忙しくても、波やサーフィンの素晴らしさを身近に感じていたい、そんな人にオススメの1冊です。



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2005.10.04 Tuesday 23:24 | サーフィンにまつわる本 | comments(0) | trackbacks(0) |
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2007.05.14 Monday 23:24 | - | - | - |









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